杉並区高円寺・阿佐ヶ谷の都甲紀子ピアノ教室 ~音楽の楽しみ~

西洋と日本、言語リズムの違い

   

お友達がFacebookにアップしていた画像です。これを見ていろいろ考えたので、投稿します。

色んなリズムになって面白いですね^ ^

三連符もありますね。

これを見て私も他にも書いてみました^ ^

それではこれがもし日本の作曲家だったら?

ほぼ16分音符での表記になり、4分音符という概念よりは、ただ一つ一つのリズムの連なり。

それでは日本の人の名前や地名のリズムはどうかな?

やはり基本は16分音符ですね。最後の「新宿」は8分音符だ、と思いましたが、新宿の「ん」は一つのリズムとしても感じるので、そうなると下のようにも書けます。

日本語は本当に16分音符の羅列ですね。

これは文化なので、もちろん良し悪しではなく、そういう特徴があるということです。

西洋音楽と東洋音楽の違い、私たち日本人からしたら、西洋音楽と日本音楽の違いがここに如実に表れていますよね。

西洋音楽は1つの単語自体がリズムが多様で、日本語の単語は一つ一つリズムを刻んいるということ。

その単語から構成される言語そのものももちろん、西洋の言語はリズムが多様「リズミカル」で、日本の言語は一つ一つの音の連続で、リズムがあまりない「フラット(抑揚がなく均一)」ということです。

西洋の古典的な踊り、社交ダンス(ワルツやタンゴ等)やバレエ、フラメンコなどどれをとってもリズミカルですよね。

それに対して日本の古典的な舞踊は、お能、歌舞伎、盆踊り、阿波踊りなどですが、歌舞伎や阿波踊りなどは速いテンポもあるけれど、それでもリズミカルではなくどこまでもフラットですね。

西洋音楽のリズムと日本音楽のリズムの違い。

西洋音楽に携わる者として深〜く考えるところです。

これは私が自分で演奏する時にもいつも気にする事ですが、

教室の生徒さんにピアノを指導する時にも、ハノンなど指の練習を除いて、一つ一つの音符がフラット(均一)にならないようにしなければならないと、いつも注意していることです。

下記は1つの例ですが、ドビュッシーの子供の領分より、ゴリヴォグのケークウォークの出だし部分です。

楽譜のとおりにアクセントを付けてスタッカートでは弾んで演奏すると、リズミカルになり西洋音楽らしくなります。

しかし生徒さんが譜読みをする段階では音を一つ一つ読むので、16分音符を一つ一つ抑揚を付けずに均一に練習してくる事がほとんどです。

そのまま弾いたならばとても日本的なフラットな音楽になります。

これは日本人にはそんなに違和感がないのですが、リズミカルなことが当たり前である西洋人からすると、非常に違和感があります。

アメリカ人が「オータニさん」とか、「イチロー」とか抑揚を付けて英語らしく日本人の名前を呼ぶと、とても違和感がありますよね?

それと同じで西洋音楽をフラットに弾くと西洋人にはとても違和感があるという事になります。

そんな話を説明して、弾いても聴かせてもあげて、私達が学んでいるのは「西洋音楽」であり、フラットで弾いては西洋音楽にならないのだという事を、いつも気にかけて教えています。

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