杉並区高円寺・阿佐ヶ谷の都甲紀子ピアノ教室 ~音楽の楽しみ~

超簡単練習法♪ ピアノで「歌う」その1

   

「ピアノでどう歌ったらいいか分からない」

「思うようにメロディを歌えない」

「歌う気持ちはあるのに音に出来ない」

皆さん、覚えがありませんか?

私もこれがなかなかわからなかった。

でも今思えば「歌う」という事はそんなに難しく考えなくていいんです。

先ずは譜読みの時に音を読み、指遣いも読みますね。

それと同時にこの曲はどんな曲かな、ここはどんなイメージのメロディかな、ハーモニーの移り変わりはどんなかな、と感じながら譜読みをします。

「歌うため」のみならず曲の感じを表現するのに、この譜読みの時に感じようとアンテナを立てているかいないかは大きな差が生まれてきます。

何故なら譜読みが終わった時にはもう何十回も弾いていて自分の出した音をその回数聴いているので、その音に既に慣れてしまっているからです。

さあ、アンテナを立てながら譜読みをしたとします。

「歌う」為にはフォルテとピアノをあまり極端に付けません。

●ffの場合

例えばショパンのバラード1番の場合です。

ここはffで和音の連続ですから上手く歌いにくい場所です。

ffと書いてありますが、

最初はそんなにffで弾く必要はありません。

何故ならffで音を一生懸命に出すためには

汚くないffを出す事、

手首や腕を力まずにffを出す事、

こんな事が気になって歌うどころではないからです。

歌う余裕がなくなるんです。

先生も「ほらffって書いてあるじゃない!なんでやらないの?」

などと言ってはいけません。

先ずはそんなに大きくなくてもいいから「気楽に気分よく歌う」ことです。

バラード1番のこの部分で言うと、

沢山の音を弾きながら一番上のソプラノをかなり目立たせますね。

そのソプラノの音が出ているのを聴きながら、気分よく歌います。

ソプラノの音だけを弾いて歌いたいように弾いてみるのもいいですし、

気分よく歌う為には先ず自分の口で歌ってみてもいいですね。

自分で歌って録音してどう歌いたいかを客観的に分析しても良いと思います。

そうするとどこに盛り上がりの「山」が来るのか「谷」が来るのかも確認します。

メロディは一般的にフレーズの終わりや、始まりの音は比較的弱めの事が多いです。

ここがffだなんてもう忘れてください。

なんならmfよりも小さくても構いません。

先ずは気持ちよくメロディを歌うことです。

そしてある程度上手く行ったなと思ったら録音や録画してみます。

思った通りに出来ていなければまたそれを分析します。

あー、手首が硬いな、とか重みが乗ってないな、とか。

この辺りは先生と一緒に解決して行けばよいですよね。

かなり気分よく歌えるようになったら

段々と重みを乗せ、

より腕の力を抜いて、

姿勢に気をつけて、

ボリュームをアップして行きます。

あまり歌えていないけれど既にffで弾いている場合も、一度思い切って弱くmf以下で弾いてみます。

そうして無理な力みを取ったところで上の方法を試してみます。

この弱く弾いて歌う練習をするという事は、去年レッスンを受けたアルニム先生も仰っていました。

あー、やはり同じだなと確認した次第です。

●ppの場合

じゃあ、ppのメロディだったらどうでしょう?

これはメンデルスゾーンのロンド・カプリチオーソの冒頭です。

右手で3音の和音を弾きながらメロディを奏でるので結構弾きにくいのです。

でもこれも最初はそんなに弱くしようとしなくていいのです。

すごく弱く弾こうとするとそれだけで無駄な力が入ってもう歌うどころではなくなるからです。

歌うのに邪魔なのは

「力み」だと思います。

頑張ってすごく弱く弾くのも、これまた無駄な力が入ってしまうものです。

なにせ歌うには余裕が必要です!

ppにするのは歌えた後でいいのです。

●まとめ

ここまで書いて来たまとめは

「歌うため」には余裕が必要!

無駄な力を入れない事、

とにかく弾きにくさを取って気分よく歌う事、

時には自分の口で歌ったり、

録音や録画して客観的に見て分析したり。

そして気分よく歌うって表現出来ているなぁ、と思ったらそのままボリュームアップ(ダウン)して行きます。

歌うのをそんなに複雑に考えないで。

口でふんふん♪と気分よく歌っているのとほぼ同じだと思ってください^ ^

私も力まなくなるに従って、歌えるようになったと実感しています。

是非お試しください♪

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